皆さん、こんにちは!ダイク@沖縄です。
今回は、村上春樹さんの「鼠三部作」の続編であり、「僕」の物語の大きな転換点となる長編小説、『ダンス・ダンス・ダンス』を読み終えたので、熱い感想をお届けします。
「羊をめぐる冒険から約4年後、かつての恋人キキに会うために札幌のいるかホテルに行く。」
『羊をめぐる冒険』で一つの区切りを迎えた「僕」の物語は、この作品で再び動き出します。舞台は、あの「いるかホテル」。「僕」は、過去の記憶と、失われた「何か」を求めて、再びその場所へと向かいます。
この作品の魅力は、何と言っても「新しい出会い」と「場面の移り変わり」の面白さです。
今までの鼠三部作に比べて、いろんな場所に行くので場面の移り変わりが面白かったです。「いるかホテル」で出会う、早熟な中学生のユキ、ホテルの従業員であるユミヨシさん、そして学生時代からの親友である五反田くん。彼らとの交流を通して、物語は東京、ハワイ、そして再び札幌へと、めまぐるしく展開していきます。
しかし、この「冒険」の裏側には、常に「空虚さ」と「孤独」が付きまといます。「僕」は、「キキ」を探す旅を通して、「資本主義社会の空虚さ」や「人間の本質的な孤独」といった、より深いテーマに直面させられます。
そして、この物語の核となるのが、あの「羊男」の言葉です。
「音楽の鳴っている間はとにかく踊り続けるんだ。おいらの言っていることはわかるかい? 踊るんだ。踊り続けるんだ何故踊るかなんて考えちゃいけない。意味なんてことは考えちゃいけない。意味なんてもともとないんだ。そんなこと考えだしたら足が停まる。」
この言葉は、「僕」だけでなく、私たち読者にも向けられた、「人生」という名のダンスフロアでの「生き方」の指針のように響きます。「意味なんてない」という絶望的な真実を受け入れた上で、それでも「踊り続ける」こと。そこにこそ、「僕」の、そして私たちの「生」の肯定があるのではないでしょうか。
「鼠三部作」の終焉から、「僕」が「孤独」を抱えながらも、「世界」とどう向き合っていくのかを描いた、非常に重要な一冊です。村上春樹作品の「深み」を味わいたい方に、心からおすすめします。
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このレビューが、あなたの読書生活をさらに豊かにするきっかけになれば嬉しいです!


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